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丁酉平成如月
2005年 08月 26日
『アースダイバー』は縄文の記憶を強調するが、実際のアースダイバー的情景を支えている要素は密教的なもので、その特徴はエロスとタナトスをカバーするダキニ信仰と一致する。稲荷信仰と言っても同じだ。ダキニ(荼吉尼)はインド由来の夜叉というか女神だが、中世密教の影響下で稲荷神と習合し、強烈な現世利益の力を持つようになった。ダキニと言えば真言立川流(武蔵国立川が発祥)だが、話は錯綜している。古墳=死霊=狐=ダキニ=稲荷ときて、古墳に稲荷が祀られている例があるのは、当然のなりゆきか。
#稲荷神社は神道界の最大勢力だから、ただものじゃない。稲荷信仰は、戦国時代から江戸時代にかけて今日のような勢力を獲得したようだ。「ダキニ信仰」では邪教的な印象が強いが、「稲荷信仰」と言うとそうでもないから不思議だ。 #稲荷の狐(キツネ)は大体エロティックだ。 ダキニの表の顔は稲荷であり、本地は十一面観音だ。ちなみに新宿の花園神社は以前は花園稲荷神社といった(花園神社縁起)。元々は後醍醐天皇を吉野に導いた伏見稲荷の分霊、吉野の導稲荷神社を勧請して出来た稲荷神社なのだが、元は十一面観音を祀っていた。明治の神仏分離・神仏判然令以降は倉稲魂神ほか二柱が祭神として残った。倉稲魂神は食の神であり、稲荷神そのものだ。 #後醍醐天皇は密教的な祭儀やパワーに傾倒したことで知られる。闇の力を、いわば革命に利用したわけである。 花園神社は内藤新宿の総鎮守だが、内藤新宿といえば甲州街道最初の宿場町として注目され、飯盛女のいる旅籠が今の新宿1丁目から3丁目あたり(新宿御苑の北側一帯)に繁盛していた。花園神社の本尊がかつてダキニの顔も持っていた事は、何かの因縁であろうか(こじつけ)。ちなみに花園神社は寛永年間までは、今の伊勢丹デパートの辺りにあった。 #ダキニ、稲荷、観音、弁天、聖天等は、皆通じるものがあるのだ。 #芝増上寺と芝丸山古墳の周りには、稲荷、観音、弁天が揃っている(芝観音山古墳)。 #そういえば、上野公園にも、稲荷(花園稲荷神社)、観音(清水観音堂)、弁天(不忍池弁財天)が揃っている(Mapion地図)。 -- 参考文献 『稲荷信仰の研究』1985 山陽新聞社 『真言立川流―謎の邪教と鬼神ダキニ崇拝』1999 学習研究社
by renes
| 2005-08-26 07:00
| クリティーク
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