「Public Archaeology」について詳しく調べたわけではないが、基本的には米英的な文脈で理解すべきものなんでしょうね(英語だし)。
文化遺産国際協力コンソーシアム第6回研究会 遺跡の情報発信と地域への還元 -パブリック・アーケオロジーからみる国際協力-(平成21年度開催) 日本語(4.49 MB) PDF最初に印刷物においてパブリック・アーケオロジーという言葉を使ったのは、マックギムジー(McGimsey) という優秀なアメリカの教授です。彼は1972 年の著書の中で、アメリカにおいて考古学のための法整備や保護の概念をより広めるために、この言葉を用いました。彼は、過去の遺産を守るためには何をすべきか、一般の人々を啓蒙することの重要性を語りました。そして、そういう場合には、考古学者こそが、人々を先導すべきであると考えました。
さらに、ロンドン大学考古学研究所のピーター・アコ(Peter Ucko) について触れたいと思います。彼は、1986 年の世界考古学会議の場において、パブリック・アーケオロジーという言葉を用いた、最初の人物です。アコが意図していたことは、考古学という学問を誰もが参加できるものにすること、そして考古学者に彼らの研究テーマが偏狭なものであって、学問的ではあっても社会的でないということを理解させることでした。
またSAAのサイトも親切である。
SAA:Public Archaeology is…
日本の考古学関係者は「パブリック・アーケオロジー」を実際には(少なくとも戦後の)最初から実践していると思われる。だがもちろん、何かが足りない。未達成感は常にいっぱいだ。問題は多分複雑。
とりあえず(ちょっと)話はずれるけど、学会/研究会活動は基本的にオープンアクセス(OA)化すべきだ。文化財のデジタルアーカイブを日本的に「利活用」目線で進めるなら、そういう提案自体がOAでないと意味ないだろう。