読売:予算削減、ローマ遺跡も滅ぶ国家予算に占める文化関連費の割合は0.2%程度。イタリアと並ぶ西欧の遺跡大国フランスが約1%なのと比べ、かなり低い。予算は削減された上、遺跡の維持・管理より、遺跡を活用した展示施設の新設に優先的に配分されているとの指摘もある。イルランド氏によると、ポンペイ遺跡の保存・修復などに携わる常勤職員は30年前には76人いたが、現在は4人になったという。
竹中平蔵のポリシー・スクール日本の場合、国全体の予算に占める文化庁予算は0.1%程度である。これに対し英国は0.3%程度。フランスは1%に達している。
イタリアの話は他人事じゃないが、日本の文化庁の予算は約1000億円。日本の国家予算総額をどう把握していいのかよく分からないが、100兆円くらいと仮定すれば0.1%。フランスに較べると、一桁少なく、英国やイタリアよりも、おそらく少ない。地方の予算もあるが、国ごとの傾向はそう変わらないはず。ちなみに米国は日本より少ない。その理由の大部分は、民間セクター、寄付が果たす役割が大きい事。日本は埋蔵文化財予算が別にあるが、民間セクターや寄付文化は基本的に弱い国。つまり日本は、公的セクターも民間セクターも、文化関連予算は少ないと思われる。