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丁酉平成如月
2010年 06月 06日
2009年5月の総会で決定した所蔵図書寄贈先募集要綱。基礎的な情報なので紹介。全10条。
第2条 この要綱でいう協会図書とは、協会が所蔵する一切の図書をいう。実は、協会は目録をあまり整備してこなかったようだ。2004年以降の「リスト」はWeb公開されているが、書誌情報とは言い難い。お礼を兼ねた「受贈の報告」という位置付けだったのである。 問題の「資格」だが、「国公立の機関並びにこれに準ずる機関及び団体」とされている。国公立は日本を意味するにしても、「これに準ずる」というところに、外国の研究所が入るのかどうかが問われるだろう。理事会は「入る」という見解に立っている。 #この文言は「日本の国公立並びにそれに準ずる組織」と読めると思うが、「並びに」は広辞苑では<法令文では「および」より上位の結合に使う>とある。「並びに」の前後は必然的に同格と理解される。つまりストレートに後者は「日本の国公立機関に準ずる団体」と読めるのではないか、という疑義が出されている。 #もちろん、受贈機関の永続性に疑義を呈するのは正しい(「国公立」とは永続性への担保であろう)。可能性がいかに少ない事であっても、その場合の措置まで考慮するのは必要な事である。 いずれにせよ、大部分の協会員にとって、(外国行きは)寝耳に水だったようである。 #ちなみに日本に法人格を有する機関なら契約は日本語で済むが、外国の法人は現地語(実際は英語でよい)との対訳でないと、契約にならないのではなかろうか。また国際契約には、準拠法と裁判管轄地を決める必要があると思われる。そういう検討がなされたのかどうかは、よく分からない。逆に考えると、日本国に現地法人を作れば問題解決という裏技があるのかもしれない。 国内で受け入れ可能な程の(規模の)機関は、既存であれば、多くの重複図書を所蔵している。当たり前である。従って、重複を含めた一括受け入れの可能性は最初から無かったのである。これは、爾後も同様。既存機関は、それでなくても、受贈され続けるものであり、協会経由の受贈は重複になる可能性が高く、厄介な問題になる。新設機関であればうまくいく可能性はあったが、その唯一の機会は(既に)生かされなかった(受け入れ機関側の判断なので、残念だが致し方ない)。こうした「陥穽」に気づいたのは、少なくとも私の場合は先月の事である。 #受贈機関は、爾後、(事情を知った上で同意した)(協会経由の)寄贈を受け続ける。考古学協会への寄贈は自動的に「受贈機関」への寄贈とイコールになる。考古学協会と「受贈機関」(の協会蔵書文庫)は、認知上は同一視される事になるだろう。考古学協会の住所へ送付すると、後でまとめて自動的に「受贈機関」の負担で「受贈機関」に送られることになっている。資料収集ネットワークを生かしたままというのがミソでもある。 #「協会所蔵図書」は「会計上の資産」にはしていなかった。<寄贈図書は、一般図書館の図書と同じく消耗の後、廃棄されるものと考えられ、流動資産にはしていない>というのが協会の見解である。 #資産計上するかどうかは組織の選択の問題で、一般に図書館の図書は資産の場合もあるし、資産計上しないものもあるだろう。ただ、後者であっても保管記録は作られるものだし、保管記録から取り除くなら「抹消」、その現物を寄贈したり棄却したりすることは「処分」という。協会所蔵図書は資産計上していなかったが、「消耗品」と同一視するのは誤解だった。いかなる図書館でも「寄贈図書文庫」は当然に永久保存されるものだ。仮に「処分」されるのであれば、寄贈者に許諾を求める必要が生じかねない。(厳密にいうと)寄託ではないというのは理由にならない。これは寄贈者の気持ちの問題だから。実際、今起きていることは、そういう意味の騒動でもある。 #協会(理事会)としては「寄贈図書」はそっくりそのまま移管されるのだから、問題ないという理解なのかもしれない。ただそれなら、実際に「移管」という文言を使い、そう説明すべきだった。今は協会から受贈機関への「寄贈」と説明されている。「寄託」ではない。 また本来は、高度経済成長の後で開発がさかんになり、文化財保護行政が整備され、発掘件数が爆発的に増大した「以降」と「以前」とで分けて考える必要があった。「報告書爆発」というか「報告書ビッグバン」が起きる前と後では、話がずいぶん違う。古いものには、貴重な雑誌が含まれる可能性がある。一説では国会図書館にも無いものがあるともいうが、未確認である。というか、古い時代の目録はオンライン化されていないし、おそらく書誌データベースが無かったのだから、確認は非常に困難である。 ところで、「一括寄贈」には、紙の「図書目録カード」(カード目録)も含まれているのだろうか? #は追記。 日本考古学協会蔵書の海外流失に反対する会
by renes
| 2010-06-06 22:00
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