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丁酉平成如月
2008年 02月 27日
遺跡の報告書は全部で何冊あるのだろうか。報告書のデジタル化を考える集まりで、国会図書館のデータベースを検索するというアイデアを教えられた。なるほどさすがIT時代、この方法で居ながらにして概数や傾向はつかめる。ただ、どう検索するかがテクニックになりそうだ。
ちなみに奈文研のデータベースの登録件数を見てみると、 遺跡データベース 登録件数 358,287 件まあそんなものか。一つの報告書に複数の遺跡=抄録が載る事はあるが、一つの遺跡が複数の報告書にまたがる場合は報告書の数だけ抄録が増えるから、報告書総数はまあ49,476よりは少ないように思える。次に奈文研の図書データベースを検索してみると(但し外国文献や単行本もかなり含まれる) 遺跡 or 貝塚 or 古墳 52,939 件(B)次に国会図書館(NDL-OPAC 和図書)で簡単に調べてみる。 遺跡 or 貝塚 or 古墳 47,467 件(C)城址を追加してみたが、まあ数は少ないようだ。前項には報告書でないものも当然含まれよう。 ところで日本考古学協会には、日本最大級と考えられる考古系の蔵書がある(今、その今後が大問題になっているわけだが)。その蔵書のデジタル化されたデータベースは存在しないようだが、どうやら総点数7万冊くらいという話がある。このコレクションの構成を推測するには、最近の寄贈図書の目録が使える(データは2004年以降)。 日本考古学協会への最近の寄贈図書一覧 単純集計で「報告書・一般図書」は4803点、「逐次刊行物」は2295点ある。前者は殆どが遺跡の報告書のようだ。仮に94%強が報告書だと仮定すると(計算省略)総点数の約64%が報告書という事になる(定期刊行物に遺跡報告が載る場合もあるが、まあ本報告ではあるまい)。7万冊(これ自体アバウトな数字だが)の64%は約44,800冊になる(D)。 これで(A)(C)(D)と近い数値が3つ得られたわけだ(Bも参考にはなる)。こうしてみると、報告書総数は4万冊台という仮説が成り立つ(?)かもしれない。但し、国会図書館にも日本考古学協会にも寄贈されていない報告書の規模は未知の要素。
by renes
| 2008-02-27 00:00
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