Windows VistaのフォントはJIS2004(JIS X 0213:2004)に準拠した。Windows XPまでは、いわゆる97JIS(JIS X 0208:1997)だった。VistaはUTF-16の「サロゲートペア」にも対応したので、これを使った場合にも問題が生じる。
参考:
JIS X 0213:2004 対応と新日本語フォント「メイリオ」について(Vista)
Microsoft Office 製品 の JIS2004 への対応状況および利用時の注意点(Office)
JIS X 0213:2004規格対応による文字フォント変更について(電子情報技術産業協会)
文字コード(モリサワ)
MS明朝やMSゴシック等のシステムフォント(新しくver. 3.2となる)、及び「メイリオ」という新フォントが、JIS2004対応フォントとなる。マイクロソフトによれば、96字が「変更」されたという(168字という話がどこへ行ったのかはまだ把握していない)。こうした変更は、例示書体の一部変更に由来する。この話の元になったのは、平成12年12月8日国語審議会の発表だ(
表外漢字字体表)。ここで、略体字や俗字体よりも、いわゆる「康熙字典体」の方を標準として示してしまった。
Vistaにおける書体デザインの一部変更は、ささやかな波乱を招く可能性が高いが、実務的にすっきりした対策はない。またOS Xは、いわゆるJIS2000(JIS X 0213:2000)に対応しているが、Vistaの実装したJIS2004との関係がどうなるかは、まだ把握していない。第三水準が2000→2004で10字増えたそうだが...
参考:
文字セットとAdobe Japan(モリサワ)