公開講座や講演会のようなものをビデオ収録した場合、生涯学習の素材として位置づけることが可能だ。考えられるのは3パターン。
1)WebキャストないしPodcast
2)DVDにしておいて、博物館等で貸し出しサービス
3)DVDなどの高画質映像を、博物館等で上映会を行う
Webでオンデマンド公開は一番手軽だ。制作の敷居も低いし(2や3と比較して)、公開後は人手を要しない。QVGA(320×240)程度の画像は小さいと思われるかもしれないが、デジタルプレゼンや資料は別素材で作りこんだ方がいい。
フルサイズ画像の場合、博物館等でブース等で視聴可能にしてもいいのだが(短いコンテンツなら従来から存在する)、講座のようなものは一般に数時間あり、普通の映画に比べても長い。貸し出して、家でじっくり視聴してもらった方がいいのではないか、という考え方だ(このアイデアは某氏による)。実際、図書館の棚には貸し出し用ビデオもあるのだから、そこに混ぜてもらってもいい。
高画質収録なら、講堂で上映会を開くことも考えられる。上映会なら、学芸員が同席して半イベント化でき、後で質疑応答できるというメリットもある。この場合、なるべくなら高品位な映像で、出来れば編集して作りこんだ方がいいかもしれない。6時間も7時間もかかるリアルタイム上映は、肉体的負担が大きい(講座の当日はそれをやっているのが信じられない程だ)。1時間30分~2時間程度に編集するのがいい線だろうか。もちろん、3部構成とかに分割して、日を分けて上映する手もある。
高画質上映を考えると、現在は設備の方でDVDが限度だろうが、将来はハイビジョン(HDTV)対応も可能かもしれない。もっとも、SDTV素材でも高品位追求は並大抵のことではないが。
#初めからビデオコンテンツとして制作することを組み込んで公開講座を企画するのも手。1粒で何回もおいしい。