普通に写真を使う場面だと、そう大きな画素数はいらない。フォトCD(イメージパックCD)でいうと4BASE (1536×1024)程度でも十分だ。その画素数の中で、高品位な画像である事自体は、なかなか達成困難ではあるけれど、それは別問題。
雑誌でもグラフィックに1頁いっぱい使うような場合は少なく、殆どはLサイズ程度か、それ以下だ。前に書いたように、Lサイズは89×127mmだから、300dpiで計算してみると、1051×1500画素。A4判で1頁3枚組なら、例えば75×108mm、300dpiで896×1280画素。4BASEで足りる場合が多いだろうというのは、想像がつく(1BASEやVGA相当で足りる場合も多い)。デジタルプレゼンでも、ディスプレイサイズがあれば、本来は十分だ。せいぜいXGAかSXGA程度が、画像容量も軽くて、扱いやすいのだ。適度に圧縮すれば200~400KBという所。数カット程度なら、FD収録をターゲットにしてもいいくらいだ。
だからといって普段、カメラの性能いっぱいまで使わず、150万~200万画素相当の設定で撮影するのも考えものだ。時には大伸ばしで、800万画素欲しくなるケースもある。だから、基本的には最高画質で撮影し、使うものだけリサイズして使うようにするのが妥当なところ。
#リサイズを、意識させずにバックグラウンドで行うなどの機能は、ユーザや利用状況を想定できるなら良いものかもしれない。
#150万画素クラスで高品位な画像を得るには、単板なら400万~600万画素クラスのカメラが欲しくなるし、レンズ性能も重要だ。元が良い写真は、縮小しても美しい。