高画質カラープリンタといえば、今買うならEPSONかCANONのA3ノビ対応8色インクのプリンタだ(7色インクモデルも現役だけど)。こいつは展示向きだ。出力はこれをターゲットで良いとして、入力はどうするか、どうあるべきか。
よく、Lサイズ程度なら200万画素で十分ともいうが、Lサイズは89×127mmだから、300dpiで計算してみると、1051×1500。なるほど、1600×1200の200万画素でOKだ。この解像度なら緻密感がある。というか、これを下回ると、やや解像感が弱い。
#実際の鑑賞距離では、180dpiまでは解像感はあると思うし、135dpiでも離れてみれば鑑賞に堪えないこともない(近寄って見られると、緻密感はないだろうけど)。
A3ノビの用紙は約33×48cmある。これを300dpiでぎりぎり印刷するには、5670×3900画素、約2200万画素必要だ。そんなカメラは存在しないこともないが、まだ手が届かない。180dpiなら、3400×2340画素、約800万画素だ。この程度なら手が届かないこともない。多分、A3ノビプリンタにまともに対応するには、800万画素機がスタートラインなんだろう。
#500万画素をプリントしてみると(約135dpi)、(作品性としては)十分に使えるんだけれども、緻密感まではない。(文化財のように)細部を凝視したい写真には、物足りない。
#手軽に2000万画素クラスの画像を手に入れるには、6×7や4×5をスキャンする手もある。でも、スキャンするだけ面倒だから(ちなみにイメージパックCD/プロフォトCD/は、特にハイエンドな利用では信用に堪えない…図示した輝度分布を見よ…自分でスキャンした方がマシだ)デジカメにした方がいいと思う。撮影枚数とか、プリント枚数、作業期間、保存や運用環境などで、ケースバイケースかもしれないが、そもそもスキャンデータの方が、デジタル環境がととのっていても、扱いは面倒なのだ。