QRコードは2次元コードの雄だ。詳しくは
QRコードドットコム参照。
情報量はドット数(これをセルという)に依存する。規格最大の177セル×177セルを使うと、1,817字(漢字)が収録できる(誤り訂正レベルLの場合)。セルサイズは、主にプリンタの性能とスキャナの性能によって決定される。1セル0.17mmとすると、30.1mm角になる(周囲に余白が4セル必要)。同じ情報量を複数に分けて、小さいセル数のQRコードを横に並べても構わない。A4判の版面横を16.4cmをいっぱい使うと、縦幅9mm程度でカバーできるようだ。つまり、1頁分の文書データを、縦幅1cm弱のバー状の領域に格納できる。
177セル×177セルのQRコードを1頁に敷き詰めると、5×8ないし6×9は並びそうだ。前者としても、ざっと40頁分にはなる。
アーカイバルな意味で、使えるかもしれない。本文をOCRにかけるより、効率が良いだろう。マイクロフィルムで利用するのも面白い。
#昔の事だが、似たようなシステムがあった。それはFAXでデータを送るのに利用できそうだった。
実は福祉機器として似たようなものが開発されている(
日本視覚障がい情報普及支援協会、
SPコード公式ホームページ)。それは1.8cm四方で約800字収録できるSPコード(2次元コード)とスピーチオ(携帯リーダー)で構成されるシステムで、既に実用化されている。これは健常者用の通常の印刷物の片隅に、SPコードを印刷して、同じ内容を携帯リーダーで読み取ることが出来る。SPコードの位置は用紙の隅で、規定がある(だからリーダーで読み取りやすい)。
#QRコードで1セル0.17mmで1.8cm四方なら618字(最大)というところか。