読売:現代人の祖先、別人類「デニソワ人」と交雑シベリアのアルタイ山脈の遺跡で発見されたデニソワ人の骨を使い、細胞核のゲノム(全遺伝情報)の一部を解読した。世界各地の現代人のゲノムと比較したところ、(中略)メラネシア人は、ゲノムの4~6%がデニソワ人固有のものと一致していた。
既に、ヨーロッパ系とアジア系(つまり非アフリカ系)にはネアンデルタール人のDNAが僅かに含まれているとされている。純粋な単一起源説は既に支持されないとはいえ、拡散の過程で、多少とも(数十万年前に分かれた別系統との)交渉があったという話になってきた。感慨を覚える話である。